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COPDガイドライン第6版発刊にあたっての座談会

最新論文

Long-term Ozone Exposure and Small Airway Dysfunction: The China Pulmonary Health (CPH) Study.

Niu Y, Yang T, Gu X, et al;China Pulmonary Health Study Group.

中国において、長期間のオゾン曝露と成人呼吸機能との関連を検討した。呼吸機能検査結果と末梢気道機能障害(small airway disease:SAD)の診断が、横断的研究であるChina Pulmonary Health Study(n=50,991)から集められた。長期間のオゾン曝露は、末梢気道機能の障害およびSADリスク上昇と独立して関連していたが、気流閉塞との関連は弱かった。これらの関連は非COPD群と比較して、COPD群でより強いと推測された。

Am J Respir Crit Care Med. 2022 Feb 15;205(4):450-458.

Home Dust Allergen Exposure Is Associated with Outcomes among Sensitized Individuals with Chronic Obstructive Pulmonary Disease.

Putcha N, Woo H, McCormack MC, et al.

COPDにおける症状および増悪リスクと、一般的な室内アレルゲン曝露に対するアレルゲン感作の有病率および関連を検討した。参加者の77%が1つ以上のアレルゲンに曝露されており、17%が曝露アレルゲンに感作されていた。調整後、曝露アレルゲンに対する感作は、低い呼吸機能、高いSGRQ、高い増悪リスクと関連していた。関連は呼吸機能の低い患者においてより顕著なようであった。本研究によって、アレルゲンは、COPDアウトカムを改善するために、包括的な室内環境修正ストラテジーによって対処されるべき重要な室内曝露物質であることが示唆された。

Am J Respir Crit Care Med. 2022 Feb 15;205(4):412-420.

Prevalence, risk factors, and clinical implications of preserved ratio impaired spirometry: a UK Biobank cohort analysis.

Higbee DH, Granell R, Davey Smith G, et al.

本コホート解析では、UK Biobankのデータを用いて、大規模な成人集団におけるPRISm(preserved ratio impaired spirometry:FEV1/FVCが正常で%FEV1が低下)の有病率、リスク因子、関連する症状、関連する併存症を評価した。351,874例の参加者のうち、38,639例(11.0%)がベースライン時にPRISmであった。調整後、PRISmは肥満・現喫煙・患者が報告した医師の診断による喘息と強く関連していることが明らかになった(いずれもp<0.0001)。PRISmは息切れおよび心血管疾患のリスク上昇を含む症状・併存症と強く関連していた(いずれもp<0.0001)。経時的解析で、ベースライン時にPRISmであった1973例中241例(12.2%)がCOPDに移行した。また対照と比較して、PRISmは全死亡増加と関連していた(HR1.61、p<0.0001)。

Lancet Respir Med. 2022 Feb;10(2):149-157.

Alpha-1 Antitrypsin MZ Heterozygosity Is an Endotype of Chronic Obstructive Pulmonary Disease.

Ghosh AJ, Hobbs BD, Moll M, et al;COPDGene Investigators.

COPDでα-1アンチトリプシンZ対立遺伝子(MZ異型接合)のキャリアでは、非キャリア(MM遺伝子型)と比較して臨床表現型が異なるかを検討した。3つの研究から、COPDでMZ症例の290例、COPDでMM症例の6,184例を対象とした。MM症例と比較して、MZ症例では%FEV1が低く、胸部CTスキャン上の気腫性病変量が多かった。メタアナリシスの結果、MZ症例はFEV1が3.9%低く(95%CI;-6.55--1.26)、気腫性病変が4.14%(95%CI;1.44-6.84)多いことが判明した。MZ症例とMM症例の間には遺伝子発現のわずかな違いがあることから、MZ症例はCOPDのエンドタイプの1つであると示唆された。

Am J Respir Crit Care Med. 2022 Feb 1;205(3):313-323.

Changes in lung function in European adults born between 1884 and 1996 and implications for the diagnosis of lung disease: a cross-sectional analysis of ten population-based studies.

Allinson JP, Afzal S, Çolak Y, et al;CADSET Clinical Research Collaboration.

10のヨーロッパの集団ベース研究からの横断的データを解析し、1884年から1996年に生まれた20-94歳の個人を、従前の呼吸器疾患診断および症状の有無にかかわりなく組入れた。1965年から2016年の間にFEV1・FVC・身長・体重・喫煙状況が測定された。10の研究から、243,465例(平均年齢51.4歳)のヨーロッパの参加者を組み入れた。調整後、FEV1は生年ごとに4.8mL増加しており(p<0.0001)、FVCは生年ごとに8.8mL増加していた(p<0.0001)。しかし、集団平均調整後FEV1/FVCは100年で0.11減少していた(p<0.0001)。現在の診断基準が変化しなければ、ヨーロッパ人の測定値の変化は、COPDの診断基準に合致しやすくなるが、疾患重症度は過小評価となってしまう。

Lancet Respir Med. 2022 Jan;10(1):83-94.

このサイトについて

下記雑誌に掲載されたCOPDに関する論文のうち、注目すべき論文を4人の編集委員が厳選。病因・病態、診断・評価、薬物治療などの分野に分け、各論文を簡単な要約で紹介しています。現在、2010年1月~2022年2月までの論文を掲載しています。

2名以上の編集委員が推薦した論文を掲載しており、2012年以降の論文より全員が推薦したものは、「」を表示しております。

※現在1274論文紹介しています。

対象雑誌

基礎系:
Am J Respir Cell Mol Biol, Cell, Nat Genet, Nature, PLoS One, Proc Natl Acad Sci USA など
臨床系:
Ann Intern Med, BMJ, JAMA, Lancet, Lancet Respir Med, N Engl J Med など
学会誌:
Am J Respir Crit Care Med, Chest, Eur Respir J, Respirology, Thorax など

名誉編集主幹

  • 福地 義之助(順天堂大学 名誉教授)

編集主幹

  • 一ノ瀬 正和(大崎市民病院アカデミックセンター監理官)

編集委員

  • 杉浦 久敏 (東北大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野 教授)
  • 柴田 陽光 (福島県立医科大学呼吸器内科 主任教授)
  • 室 繁郎  (奈良県立医科大学呼吸器内科学講座 教授)

2010.1~2018.12までの編集委員

  • 永井 厚志 (新百合ヶ丘総合病院呼吸器疾患研究所 所長)
  • 西村 正治 (北海道呼吸器疾患研究所 北海道大学 名誉教授)
  • 三嶋 理晃 (大阪府済生会 野江医療福祉センター 総長 野江病院 院長 京都大学 名誉教授)