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2021.01-06重要論文解説座談会

最新論文

Airway mucin MUC5AC and MUC5B concentrations and the initiation and progression of chronic obstructive pulmonary disease: an analysis of the SPIROMICS cohort.

Radicioni G, Ceppe A, Ford AA, et al.

SPIROMICSコホートを用いて、主な気道ゲル形成ムチンであるMUC5ACとMUC5BのCOPD気道病変の発症・進行・早期診断に対する相対的寄与度を検討した。MUC5B濃度と比較して、MUC5AC濃度の上昇はより確実にCOPD発現と関連していた。MUC5B濃度と比較して、MUC5AC濃度はよりタバコ煙曝露に対する反応性が高かった。気道におけるMUC5AC濃度の上昇は、COPDの発症・進行・増悪リスク・全般的病態形成に寄与していると考えられた。MUC5Bと比較して、MUC5AC濃度の相対的変化はCOPD重症度を反映し、MUC5AC濃度は、COPD発症のリスクおよびその直前のリスクを検出する客観的バイオマーカーとなるので治療薬の効果を評価できる新規マーカーとなりうる。

Lancet Respir Med. 2021 Nov;9(11):1241-1254.

Lung Cancer Risk Among Patients with Asthma-Chronic Obstructive Pulmonary Disease Overlap.

Charokopos A, Braman SS, Brown SAW, et al.

ACO、COPD、他の気道閉塞と関連した状態で肺癌リスクを比較した。1,000人-年ごとの肺癌の発症率は、ACOが13.2、COPDが11.7、喘息の喫煙者が1.8、GOLDで分類されていない気道閉塞が7.7、スパイロメトリー正常な喫煙者が4.1であった。ACO患者の肺癌リスクはCOPD患者と同様であり、他の喫煙者群よりも高かった。この結果は、小児喘息歴があろうとなかろうとCOPDは肺癌の独立したリスク因子であるというさらなるエビデンスを提供した。

Ann Am Thorac Soc. 2021 Nov;18(11):1894-1900.

Small airway determinants of airflow limitation in chronic obstructive pulmonary disease.

Polosukhin VV, Gutor SS, Du RH, et al.

COPD患者の末梢気道における、気流制限の原因となる重要な解剖学的特徴について検討した。COPD患者の末梢気道では、上皮および上皮下組織の肥厚、粘液栓、気道壁におけるコラーゲン密度の低下が認められた。COPD患者においてはまた、alveolar attachment(細気管支の気道壁外側の肺胞付着)の著しい欠損が観察された。多変量回帰分析によって、alveolar attachmentの欠損が、末梢気道に関連した気流制限の主要な決定因子であることが示された。気道壁への好中球の浸潤と、気道外膜のコラーゲン低下が、alveolar attachmentの欠損と相関していた。さらに、CTスキャンの定量的解析によって、気腫性病変の拡がりとalveolar attachmentの欠損との関連が同定された。

Thorax. 2021 Nov;76(11):1079-1088.

Personalized Variable vs Fixed-Dose Systemic Corticosteroid Therapy in Hospitalized Patients With Acute Exacerbations of COPD: A Prospective, Multicenter, Randomized, Open-Label Clinical Trial.

Li L, Zhao N, Ma X, et al.

増悪で入院したCOPD患者に対して、投薬スケール(dosing scale)による個別化投与量ステロイドが、固定投与量よりも効果が高いかをprospectiveランダム化オープンラベル試験で検討した。主要評価項目は、入院期間中の治療の失敗および退院後の失敗を含む治療の失敗の複合指標とした。治療の失敗は、固定投与量群(40mgプレドニン/日)で48.8%起こったのと比較して、個別化投与量群では27.6%であった(RR 0.40、p=0.001)。入院期間中の治療の失敗は、個別化投与量群で有意に低かった(10.6% vs 24.4%、p=0.005)が、退院後の失敗率、有害事象発現率、入院期間、コストは2群間で同様であった。個別化治療群では、40mgより多く投与されている患者で平均失敗率が22.9%であったのと比較して、40mg以下を投与されている患者では44.4%であった(p=0.027)。

Chest. 2021 Nov;160(5):1660-1669.

Gait speed and adverse outcomes following hospitalised exacerbation of COPD.

Walsh JA, Barker RE, Kon SSC, et al.

COPD増悪で入院した患者における4m歩行速度(4MGS)の予後予測能力を評価した。退院から1年間で、追跡期間中に213例中111例(52%)が再入院し、35例(16%)が死亡した。4MGSは、0.1m/s歩行速度が増加するごとに調整部分分布HR 0.868(p=0.001)で全再入院と関連していた。また4MGSは、0.1m/s歩行速度が増加するごとに調整部分分布HR 0.747(p=0.002)で全死亡と関連していた。Kaplan-MeierおよびCompeting Risk曲線によって、歩行速度の遅い四分位では再入院および死亡までの期間が短縮していることが明らかになった(両方ともp<0.001)。4MGSは退院時にリスクのあるCOPD患者を同定するのに簡便な方法である。

Eur Respir J. 2021 Nov 11;58(5):2004047.

このサイトについて

下記雑誌に掲載されたCOPDに関する論文のうち、注目すべき論文を4人の編集委員が厳選。病因・病態、診断・評価、薬物治療などの分野に分け、各論文を簡単な要約で紹介しています。現在、2010年1月~2021年11月までの論文を掲載しています。

2名以上の編集委員が推薦した論文を掲載しており、2012年以降の論文より全員が推薦したものは、「」を表示しております。

※現在1247論文紹介しています。

対象雑誌

基礎系:
Am J Respir Cell Mol Biol, Cell, Nat Genet, Nature, PLoS One, Proc Natl Acad Sci USA など
臨床系:
Ann Intern Med, BMJ, JAMA, Lancet, Lancet Respir Med, N Engl J Med など
学会誌:
Am J Respir Crit Care Med, Chest, Eur Respir J, Respirology, Thorax など

名誉編集主幹

  • 福地 義之助(順天堂大学 名誉教授)

編集主幹

  • 一ノ瀬 正和(大崎市民病院アカデミックセンター監理官)

編集委員

  • 杉浦 久敏 (東北大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野 教授)
  • 柴田 陽光 (福島県立医科大学呼吸器内科 主任教授)
  • 室 繁郎  (奈良県立医科大学呼吸器内科学講座 教授)

2010.1~2018.12までの編集委員

  • 永井 厚志 (新百合ヶ丘総合病院呼吸器疾患研究所 所長)
  • 西村 正治 (北海道呼吸器疾患研究所 北海道大学 名誉教授)
  • 三嶋 理晃 (大阪府済生会 野江医療福祉センター 総長 野江病院 院長 京都大学 名誉教授)