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12月上旬に2021.7-9の論文を掲載予定
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2020.07-12重要論文解説座談会

最新論文

Association between pre-existing respiratory disease and its treatment, and severe COVID-19: a population cohort study.

Aveyard P, Gao M, Lindson N, et al.

本研究は、慢性呼吸器疾患またはICSの使用がCOVID-19の重症化リスクに影響するかを評価した。いくつかの呼吸器疾患を有している患者ではCOVID-19による入院のリスクが増加していた(COPD:HR 1.54、喘息:1.18、重症喘息:1.29、気管支拡張症:1.34、サルコイドーシス:1.36、外因性アレルギー性肺胞隔炎:1.35、特発性肺線維症:1.59、他の間質性肺疾患:1.66、肺癌:2.24)。また死亡のリスクも増加していた(COPD:HR 1.54、喘息:0.99、重症喘息:1.08、気管支拡張症:1.12、サルコイドーシス:1.41、外因性アレルギー性肺胞隔炎:1.56、特発性肺線維症:1.47、他の間質性肺疾患:2.05、肺癌:1.77)。喘息患者のCOVID-19重症化リスクは比較的低い。COPDおよび間質性肺疾患患者では重症化リスクは多少増加しているようであるが、エピデミック最高時におけるCOVID-19による死亡リスクは、普段の全死亡リスクよりかなり低い。ICS使用はCOVID-19重症化リスクの多少の増加と関連しているようであった。

Lancet Respir Med. 2021 Aug:9(8):909-923.

COPD maintenance medication is linked to left atrial size: Results from the COSYCONET cohort.

Kellerer C, Kahnert K, Trudzinski FC, et al.

COPDによる呼吸機能障害は左心サイズの減少と関連することが知られている。本研究では、COPD維持薬物療法が心血管パラメーターに長期的影響をもたらすかをCOSYCONETコホートのデータで検討した。心エコー検査のパラメーターには、左室拡張末期径・左室収縮末期径・左室駆出率・左心房径を使用した。心エコー検査の測定値のうち、左心房径のみが薬物療法と統計学的に有意な関連(増加)を示した。有意な効果はICS、LABA+ICS、LABA+LAMAで認められた(それぞれp<0.05)。傾向スコア解析では、LABA+LAMAの有用性が強調された。

Respir Med. 2021 Aug-Sep 2021;185:106461.

Pulmonary Arterial Pruning and Longitudinal Change in Percent Emphysema and Lung Function: The Genetic Epidemiology of COPD Study.

Pistenmaa CL, Nardelli P, Ash SY, et al; COPDGene Investigators.

肺実質の小血管断面陰影数の減少(pruning)が、5年間の経時的な気腫性病変進行または呼吸機能低下と関連しているかをCOPDGene研究を用いて検討した。ベースライン時に4,227例の参加者は、60±9歳、50%が女性、28%が黒人、47%が現喫煙者で41%がCOPDであった。pruningの程度が高いことは、気腫性病変のより速い進行と関連しており、またFEV1/FVCのより速い低下と関連していた。肺血管状態の違いは疾患進行と関連していると示唆される。

Chest. 2021 Aug;160(2):470-480.

The Noninvasive Ventilation Outcomes (NIVO) score: prediction of in-hospital mortality in exacerbations of COPD requiring assisted ventilation.

Hartley T, Lane ND, Steer J, et al.

人工換気使用の意思決定を改善する臨床的予測ツールを作成した。6つのシンプルな変数(①拡張MRC息切れスコア 1-4/5a/5b、②入院から酸血症になるまでの時間>12時間、③pH<7.25、④心房細動の存在、⑤グラスゴー・コーマ・スケール≦14、⑥胸部レントゲン写真におけるconsolidation)を用いて、入院中の死亡を強く予測可能なスコアリングシステムが完成した。このNIVOスコアはAUC0.79であり、検証コホートにおいて、層別化されたリスクグループをとおして、良好な較正能と識別能を示した。

Eur Respir J. 2021 Jan 28:2004042. [Online ahead of print.]

Particulate Matter and Cardiovascular Risk in Adults with Chronic Obstructive Pulmonary Disease.

Alexeeff SE, Deosaransingh K, Liao NS, et al.

COPD患者における長期間の微小粒子状物質曝露と心血管イベント発症リスクとの関連を検討した。COPD患者において、微小粒子状物質曝露が平均1年で10μg/m3増加することは、心血管死亡リスク上昇と関連していた(HR:1.10(95%CI;1.01-1.20))。低曝露分析(現在の規制限度12μg/m3未満)では影響はより強かった(HR:1.88(95%CI;1.56-2.27))。全体的分析において、微小粒子状物質曝露は、急性心筋梗塞および脳卒中とは関連していなかった。

Am J Respir Crit Care Med. 2021 Jul 15;204(2):159-167.

このサイトについて

下記雑誌に掲載されたCOPDに関する論文のうち、注目すべき論文を4人の編集委員が厳選。病因・病態、診断・評価、薬物治療などの分野に分け、各論文を簡単な要約で紹介しています。現在、2010年1月~2021年8月までの論文を掲載しています。

2名以上の編集委員が推薦した論文を掲載しており、2012年以降の論文より全員が推薦したものは、「」を表示しております。

※現在1226論文紹介しています。

対象雑誌

基礎系:
Am J Respir Cell Mol Biol, Cell, Nat Genet, Nature, PLoS One, Proc Natl Acad Sci USA など
臨床系:
Ann Intern Med, BMJ, JAMA, Lancet, Lancet Respir Med, N Engl J Med など
学会誌:
Am J Respir Crit Care Med, Chest, Eur Respir J, Respirology, Thorax など

編集主幹

  • 福地 義之助(順天堂大学 名誉教授)

編集委員

  • 杉浦 久敏 (東北大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野 教授)
  • 柴田 陽光 (福島県立医科大学呼吸器内科 主任教授)
  • 室 繁郎  (奈良県立医科大学呼吸器内科学講座 教授)

2010.1~2018.12までの編集委員

  • 永井 厚志 (新百合ヶ丘総合病院呼吸器疾患研究所 所長)
  • 西村 正治 (北海道呼吸器疾患研究所 北海道大学 名誉教授)
  • 三嶋 理晃 (大阪府済生会 野江医療福祉センター 総長 野江病院 院長 京都大学 名誉教授)